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Gmailへのプロモーションメール送信最適化ガイドライン

1. 配信失敗の原因

一般的に、配信失敗は以下の一つまたは複数の原因によります。

  • 送信メール数が多すぎる
  • 送信メール数が急激に増加する
  • 不明な「スパムハニーポットアドレス」への送信
  • 無効なアドレスへの送信
  • 送信元IPがブラックリストに登録されている
  • 送信メールがGmailユーザーに報告またはスパムとしてマークされる
  • 全く新しいIPからの送信で、ウォームアップがされていない
  • ドメインのDNS解析レコードが不完全または誤っている
  • メール認証に失敗する
  • 特定の添付ファイルの種類やIPリンクを含む

2. 最新のGoogle配信推奨に基づいて行うべきこと

2.1 ドメインの認証

Googleは認証済みのメールを受信することを望んでおり、送信量が5000通以上(ドメイン単位)のユーザーは、以下の3つのプロトコルを必ず設定する必要があります。

a. SPFレコード

  • 目的
    他者がメール配信プラットフォームと同一の送信アカウントを悪用し、なりすましによる通知やプロモーション情報を送信するのを防止します。

  • 設定方法
    DNSサービスプロバイダーの管理画面にアクセスし、メール配信管理画面の設定表に従って、ドメインのTXTレコードを変更します。

  • 参考文書
    送信ドメインの設定方法

b. DKIMレコード

  • 目的
    電子メールの安全プロトコルとして、メッセージの暗号化と認証により送信ドメインを検証し、転送中の改ざんを防止、メール内容の完全性を保証します。

  • 設定方法
    DNSサービスプロバイダーで、メール配信管理画面の設定表に従い、特定のDKIMドメインのTXTレコードを変更します。

  • 参考文書
    DKIMとは? DKIMレコードの設定方法

c. DMARCレコード

  • 目的
    なりすましを防止するとともに、受信側に偽装メールの扱い方法を指示し、偽装情報を取得します。

  • 設定方法
    申請不要です。DNSサービスプロバイダーの管理画面にてTXTレコードを追加します。記録形式は以下の通りです。

    v=DMARC1;p=none;rua=mailto:a***@example.net;ruf=mailto:a***@example.net
    

    ※ ruaおよびrufの後ろのアドレスは、ユーザー自身で設定してください。

  • 参考文書
    DMARCとは? DMARCレコードの設定方法

2.2 退会オプションの追加

Gmailでは、送信量が5000通以上のマーケティングアドレスに対して、受信者がワンクリックで退会できるボタンを提供することが求められています。退会機能のヘルプを参考にしてください。

2.3 Google Postmaster Toolsの活用

  • 概要
    Google Postmaster Toolsを使用して、ドメインの評判や報告状況を継続的に監視します。そして、Gmailが指定する特定の値に基づいてDNS設定を行い、Gmailによるドメイン所有権の認証を完了させます。

  • 注意事項

    • a. Googleは、spam_report_rateを0.1%以下に維持することを要求しています。0.3%を超えると、Googleからペナルティが科され、結果としてドメインの信用度が低下し、以降のメールが拒否されたり迷惑メールフォルダに振り分けられる可能性があります。
    • b. Postmaster Toolsの情報は遅延があり、当日の配信状況と信用度は2~3日後に確認する必要があります。送信量が少なすぎる場合、情報が表示されないため、1日あたり500通以上の送信を推奨します。

2.4 ウォームアッププランの実施

ウォームアッププランを利用して、送信量を段階的に増加させることが重要です。ウォームアップガイドの推奨事項を参照してください。

2.5 ドメインのGoogle上での状況確認

定期的にGoogle上でのドメインの状態をチェックしてください。

2.6 トラブルシューティングツールの使用

必要に応じて、トラブルシューティングツールを活用し、問題点の解消を図りましょう。